木製だけでなくダンボール製も…襖の構造を知ろう!

襖の構造

襖の構造
普段何気なく使っている襖。そんな襖の中はどのような構造になっているのか知っていますか?今回は、あまり目にする機会のない襖の内部について解説していきます。襖のメンテナンスにも関わってきますので、襖をきれいにしたいと考えている方は襖の構造を知っておくときっと役立つと思いますよ!

襖の構造

襖の内部構造はどのようになっているのでしょうか?解説します。

襖の材質によって構造が変わる

襖の構造は使う材質によって変わります。材質ごとの構造について紹介します。
伝統的な組子襖
襖は別名「襖障子」、「唐紙障子」とも呼ばれており、実際伝統的な組子襖には、内部に障子のような作りがあります。そして、その組子の上にたくさんの紙を貼り付けて、1枚の襖を完成させます。ちなみに現在私たちが障子と呼んでいるものは、正確には「明障子」と言います。
ダンボール・プラスチック襖
強化ダンボールやプラスチックを芯材にして作ります。そして、そのうえに湿気防止用のアルミ箔を貼ります。一番上に襖紙を貼って完成です。アパートやマンションに多く使われています。

材質によるメリット・デメリット

組子とダンボールやプラスチック、それぞれの襖のメリット・デメリットを紹介します。

組子襖

昔から日本で使われてきた組子襖は、日本の気候との相性がいいです。調湿性・断熱性に優れ、季節ごとの気温や湿度の変化にも適しています。また、張り替えることができるのもメリットです。襖紙が破れたり汚れたりしてもきれいに剥がして新しく張り替えることができます。襖紙の色柄を変えればお部屋の雰囲気を変えられますし、張り替え・補修しながら長く使用することができます。さらに組子はそりやねじれに強いです。経年により建物全体がきしんで、襖に負担がかかっていたとしても簡単には壊れません。しかし、組子襖は内部に空洞があるので破れやすいです。また襖全般に言えることですが、水に弱いという弱点があります。現在では破れにくい素材を使用したり、表面を加工したりして水分がしみ込まないようにしている襖紙もありますので、それらの襖紙を使用するとデメリットを補うことができます。

ダンボール・プラスチック襖

ダンボールやプラスチックの襖は、機械で大量生産できるので戸数の多いアパートやマンションで採用されていることが多いです。ダンボール襖はよく見る梱包用のダンボールとは異なる強化ダンボールでできており、しっかりした強度もあります。アルミ箔を貼ることにより湿気にも強くなっています。組子襖のような空洞はないので、ものをぶつけてへこんでしまうことはあってもぽっかり大きな穴が開くことはありません。ただし、ダンボールやプラスチックの襖は張り替えすることはできません。襖紙をきれいにしたいという場合には、重ね貼りされることもあります。しかし古い襖紙の上に貼ることになるため、剥がれやすくなったりシワになりやすかったりとトラブルが起きやすいのでおすすめはできません。どうしても襖をきれいにしたいのであれば買い替えが必要になってくるでしょう。

襖の材料

続いて、襖の材料について解説していきます。

襖紙

襖紙の表面に貼られる紙のことです。襖紙の色柄や素材によってお部屋の雰囲気も変わります。襖紙にはいくつか種類があり、手作業や機械で漉かれた和紙の襖紙、和紙の表面に糸を貼られた織物襖紙、近年では紙の表面を樹脂加工した襖紙もあります。襖紙を選ぶときは、使う場所や部屋のインテリアに合ったものを選ぶとよいでしょう。

縁(ふち)

縁は襖の外側にある枠のことです。襖の端を縁で上から覆うことで襖紙が剥がれにくくなりますし、襖の強度を高め、直接敷居や鴨居と擦れる部分を守る役割があります。縁は木製やプラスチック製で、色は黒や茶系が多いです。木製は表面の塗装によって質感も変わってきます。

引手

引手は襖を動かすときに手をかける部分のことです。襖を動かしやすくする実用的な部分だけでなく、素材や形が様々あり装飾的なデザイン性もあります。

襖の標準サイズは?

一般家庭でよく使用される標準サイズの襖は、高さが170~180cm、幅90cm前後 の大きさです。基本的に襖は尺貫法で大きさを測ります。主に使われているサイズは五七(ごしち)と五八(ごはち)と呼ばれる2種類です。五七は高さが5尺7寸(約171cm)のもので、五八は、高さが5尺8寸(約174cm)のものになります。近年、日本人の平均身長も高くなってきており、丈長と呼ばれる高さが5尺8寸(約176cm)を超えるものも増えてきています。

用途別の名称

次に襖の用途別の名称について説明します。

間仕切り

間仕切りは、部屋と部屋、部屋と廊下を仕切る襖のことです。特に平安時代などは壁が少なくこの間仕切りが今よりも多く使われていました。

押入れ

押入れは、部屋と収納を仕切ります。間仕切りとほぼ同じ大きさです。 こちらも襖紙などのデザインを工夫することにより、洋室でも使いやすくなります。

天袋・地袋

天袋・地袋とは、書院造の和室で見られる収納のことです。上側についている小さな収納を天袋、下側についているものを地袋と呼びます。天袋は押入れの上についていることも多いです。天袋や地袋は、ほかの襖と比べてサイズが小さいです。天袋は手が届きにくいので、あまり使わないものを、逆に地袋は、普段からよく使うものを収納するとよいでしょう。

開閉様式別の名称

次に開け方や閉め方の違いに分けて説明していきます。

片引き

片引きは間仕切りでよくみられる構造です。開ける・閉める、の2パターンしかありません。 この場合、1枚の襖に2枚分の移動スペースがあり、壁側に寄せると全開、もう一方に寄せると完全に空間を締め切ることができます。

引き分け・引き違い

引き違いは、2枚分の移動スペースに襖が2枚あります。片引きとの大きな違いは、壁がないため、左右どちらからでも開けられる点です。より入り口を広く感じることができます。引き分けは、襖を両側に1枚ずつ移動させて開くことのできます。この時両サイドは壁になっており、中央しか開くことはできません。

片開き・両開き

片開きや両開きはその名の通り、開きます。引きません。「パカッ」という音を立てて、磁石で閉まるものも多いです。

観音開き

観音開きは、お仏壇の場所にある襖のことです。クローゼットのようなイメージを持つとよいでしょう。両開きの襖の真ん中でさらに折り曲げることができ、端に寄せることができます。

変わり襖

ここまで、いろいろな襖を見てきましたが、最後に一般家庭ではなかなか見かけることのできない変わった襖を紹介します。どれも普通の襖とは少し違ったおしゃれさを持っています。

太鼓襖

太鼓襖は主に茶室などで使われる縁のない襖のことです。別名、坊主襖とも言います。多くの場合、引手がついておらず、骨組みの部分を引手の代わりにつかめるように紙を貼ります。すっきりしたデザインですが、開閉するときに手が直接襖紙を触るので汚れやすいのが難点です。

源氏襖

またの名を中抜き襖と言います。源氏襖は、通常の襖に明かり取り用の障子をはめ込んだものです。旅館などで見かけることができます。光を取り込んでしまうため寝室などにはあまり向きませんが、高級感や趣がある雰囲気になります。

まとめ

一見、襖はすべて同じように見えますが、使われている素材によってメリット・デメリットがあります。また、デザイン性が高く襖紙・縁・引手は素材や色柄が豊富ですので、お部屋の雰囲気や好みに合わせて選ぶことができます。おうちを建てたり、リフォーム・リノベーションを考えている方がいらっしゃれば、襖にもこだわってみると自分好みのおしゃれな和室になるのではないでしょうか?
タタミズキ

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